金庫は大きく分けて「耐火金庫」と「防盗金庫」の2種類ございます。
耐火金庫は、火災に耐性のある金庫です。
日本ではJIS(日本工業規格)が定めた耐火基準をクリアした製品のみ、耐火金庫と呼ぶことができます。
防盗金庫は、盗難対策に特化した金庫で、例えばドリルやハンマーといった道具を使用した犯行でも破壊されないような構造になっています。
耐火金庫は、耐火性を本位に設計されており、防盗金庫に比べると盗難や破壊に耐える性能は弱くなります。
防盗金庫はガスバーナーなどによるガス溶断には耐えられるように造られてはいますが、火災に耐えられるほどの強度はありません。
このように金庫は2種類に大きく分かれていますが、火災と盗難の両方を兼ね揃えた「耐火防盗金庫」も多くなってきています。
また、収納したいものによって、特徴の異なる金庫を使い分けることもあります。
金庫の施錠方式として、一般的なのがダイヤル式です。
金庫に付いたダイヤルを回し、あらかじめ設定された数字で止める動作を繰り返し解錠する仕組みになっています。数字はあらかじめ金庫に設定されているものと、任意のものに設定できるものがございます。鍵を持ち歩く必要がないので管理がしやすく、精密構造で防犯性に優れているため、多くの金庫で採用されているスタンダードなタイプです。
キーを差し込み解錠するシリンダー式は、操作が簡単なのが特徴です。また、テンキー式やカード式のタイプと異なり電気を使用しないため、停電や電池切れといった状況でも操作が可能な点もメリットです。デメリットとしては、キーの紛失や複製されてしまう可能性があります。
数字のテンキーボタンで暗証番号を設定するテンキー式のタイプは、好きな数字にいつでも変更可能で、操作も簡単なのです。宿泊施設などひとつの金庫を複数人で使い回す場合や、頻繁に開け閉めするような環境に適しています。デメリットとしては暗証番号を忘れてしまったり、電池切れなどのトラブルで解錠できなくなってしまう点があります。
ICチップカード式はカードで金庫を解錠するタイプです。
ICチップに使用履歴が残ることが特徴で、厳格な管理が必要な場合に適しています。
当社で取り扱う金庫は、ほぼすべて耐火金庫となっております。
盗難防止はもちろん、万が一の火災から財産や重要書類など保護することに役立ちます。金庫のサイズは様々ございますが、長期間使用する予定であれば、収納したいものが変わっても柔軟に対応できるように、ある程度大き目の金庫を購入されるのがよろしいかと思います。